Amazonは20億米ドルのClimate Pledge Fund(気候変動対策に関する誓約のための基金)を設立しました。このファンドは、Amazonを始めとする企業が2040年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロとする気候変動対策に関する誓約(The Climate Pledge)の達成するための、持続可能な技術やサービスの開発を支援します。

AmazonとGlobal Optimismが2019年に共同で立ち上げたThe Climate Pledgeは、パリ協定の目標を10年前倒して達成し、2040年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指しています。Verizon、Reckitt Benckiser (RB) 、Infosysの3社が先日、この誓約に署名しました。

Amazon創設者兼CEO(最高経営責任者)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)は、次のように話しています。「Climate Pledge Fundは、先見性のある起業家や先駆者に投資し、企業が二酸化炭素への影響を減らし、より持続可能な経営を行うために役立つ製品やサービスを開発することを支援します」。また、「投資対象は、商品を作る前段階にあるスタートアップ企業から大企業まで、世界のあらゆる企業を検討しています。その未来への投資は、脱炭素化への道筋を示し、次世代のために地球を守ることに役立つ可能性なども考慮して判断していきます」と話しました。

Amazonのこの新たなClimate Pledge Fundは、将来の脱炭素社会に対する革新に向けた投資を加速していきます。そして、運輸、物流、発電、倉庫スペース活用、製造、素材、食品、農業など、多種多様な企業に投資をしていきます。

Amazonのサステナビリティに対する目標とプログラムの最新情報

  • Amazonは、グローバル規模のインフラを再生可能エネルギーで100%運用する計画を5年前倒し、2025年までに進めると発表しました。Amazonはこれまでに、気候変動対策に関する誓約(The Climate Pledge)の一環として、2024年までに再生可能エネルギーの電力比率を80%、2030年までに100%達成することに取り組んでいます。
  • Amazonは、これまでに世界で91件の再生可能エネルギープロジェクトを発表しています。合計で2,900メガワットを超えるこれらのプロジェクトは、年間760万MWh(メガワット時)以上の再生可能エネルギーを供給し、米国の68万世帯へ電力を供給するのに十分な容量となっています。
  • Amazonは、1億米ドルのRight Now Climate Fundから2つの投資を、世界各地の自然をベースとしたソリューションと森林再生プロジェクトに提供しており、その中には、米国のアパラチア地方における森林再生プロジェクトや、ドイツのベルリンにおける都市緑化の取り組みなどがあります。
  • 2015年から、Amazonは発送用パッケージの重量を33%削減し、また15億個の発送用パッケージに相当する梱包資材を88万トン以上削減しました。

Amazonのサステナビリティに関する目標とプログラムの詳細はこちらからご覧いただけます(リンク先は英語のサイトになります)。

*この記事は、6月23日にアメリカ版のブログDay Oneに掲載された記事の日本語翻訳です。