Amazonの物流を支えるオペレーション部門から、Amazonの企業理念である「地球上で最もお客様を大切にする企業」の実現を目指して、様々な最先端技術を導入して革新的な「未来の物流」を創るJCFSチームをご紹介します。

JCFSとはJapan Customer Fulfillment Solutionsを指し、技術開発によってアマゾンジャパンの物流部門の様々な課題を解決するチームです。その仕事はAmazonの物流拠点であるフルフィルメントセンター(以下FC)のプロセスの設計、改善および自動化を通して、在庫の保管能力を高めて品揃えの充実につなげること、現場の安全性と運営効率を向上すること、そして配送スピードと品質を高めることです。さらに日々のFCの安定稼働を支えて、商品をご購入いただくお客様、Amazonで販売をしていただいている販売事業者様など、Amazonのお客様により良いサービスをご提供できるよう努めています。

JCFSはFC設計(FDE)、ロボティクス(Robotics)、プログラムマネジメント(Ops PM)、プロセスエンジニアリング(SME)、標準化と改善(ACES)、エンジニアリング(Ops Engineering)、設備制御(Controls Engineering)、カスタマーパッケージ(CPEX)、メンテナンス(RME)の9つのチームから構成されています。またJCFSはアメリカ・シアトル本社のGCFS (Global Customer Fulfillment Solutions)、ボストンのAmazon Robotics(ロボティクス)をはじめとする多くのグローバルのチームと連携して世界で最先端の技術を活用すると同時に、日本独自の技術も生み出しながら、日本のオペレーション能力を高める重要な役割を担っています。

「未来の物流」を創るAmazonの技術チーム
茨木FC
「未来の物流」を創るAmazonの技術チーム
茨木FC内の休憩スペース
「未来の物流」を創るAmazonの技術チーム
Amazon Robotics

Amazonは日本各地に10以上の物流拠点を展開しています。2017年に日本で初めてAmazon Roboticsを神奈川県川崎市の川崎FCに導入しました。そして昨年には大阪府茨木市に、川崎FCよりも一世代進化させたAmazon Roboticsを導入し、日本独自の技術と最新鋭の設備を備えた茨木FCを立ち上げました。

Amazon Roboticsとは、商品棚の下に「ドライブ」と呼ばれるロボットが入り、自動制御で棚を持ち上げ、FC内を移動する革新的なテクノロジーです。ドライブが商品棚をスタッフがいる作業ステーションまで自動的に運ぶことにより、スタッフが商品の棚入れと棚出しのためにフロアを移動する工程を削減しています。その結果、入荷した商品を速やかに棚に収めることで収納スペースの効率化と、ご注文を受けた商品を見つける時間の短縮に成功し、お客様に商品をお届けする配送スピードの向上に貢献しています。収納スペースの効率化は、倉庫により多くの商品の保管を可能にするため、より多くの多様な商品がAmazonで販売できるようになります。

「未来の物流」を創るAmazonの技術チーム
茨木FCに導入されるAmazon Robotics

茨木FCはAmazon Roboticsの能力を最大限に発揮できるように建物を設計したことに加え、シアトル本社の技術チームに新規ソフトウェアの開発を依頼し、約2年半をかけて完成させました。人が作業する空間にも工夫を凝らし、歩行動線を大幅に短縮したほか、快適に休憩できるスペースを十分に確保するなど、FCのスタッフに働きやすい環境を提供しています。

「未来の物流」を考える時、決して変わらないことは、お客様のために品揃え・低価格・利便性を高めること、そしてAmazonで働くスタッフにとって安全で働きやすい職場を作ることです。日々スタッフから伝えられる改善提案に応えるため、これまでも継続的にオペレーションの能力を高めてきました。この現場の声を大切にする取り組みはこれからも継続していきます。またAmazon Roboticsのように商品の収納と取り出しの作業工程を継続的に進化させる一方で、AIやマシンラーニングの活用による作業性や作業品質の向上、そして工程管理業務の簡素化にも大きな機会があると考えています。FCのスタッフが様々な工程管理業務から解放されて、より付加価値の高い仕事ができるようにテクノロジーが後押しする未来を形にしていきたいと考えています。

「未来の物流」を創るAmazonの技術チーム
Amazonオペレーション技術統括本部 統括本部長 渡辺宏聡

JCFSにとってもう一つの重要な仕事は、お客様の大切な商品を梱包する資材を進化させることです。お客様にとっての受け取りやすさ、配送効率、そして環境への影響も考慮した梱包方法と梱包資材の選択を最適化していきます。世界各地でオペレーションを展開しているAmazonだからこそ、サステナビリティ(持続可能性)を高め、地球環境に優しいオペレーションを実現していく責任を感じています。Amazonでは商品の配送に関する二酸化炭素ネット排出量を大規模に削減する「Shipment Zero」(シップメント・ゼロ)プロジェクトを推進しています。2030年までにお客様へお届けする全商品の50%において二酸化炭素ネット排出量をゼロにするという、高い目標設定に対しても、JCFSは積極的に貢献していきます。

「未来の物流」を創るAmazonの技術チーム
多くの女性社員も活躍しています

新しいソリューションを継続的に生み出して実現していくために、JCFSでは好奇心にあふれた活気あるチーム作りに取り組んでいます。チーム作りの上で特に大切にしているのは、業務で関わる方々から信頼されるチームとなること、好奇心を持って仕事に取り組み、変化を楽しむ文化を作ることです。そしてAmazonの行動規範であるリーダーシッププリンシプルに共感するメンバーを採用して育成することです。性別を問わず、様々な国籍やバックグラウンドを持つメンバーと共に、チームワークを発揮して、お客様に喜んでいただける「未来の物流」を創造していきたいと考えています。