Amazonでは、日本各地そして海外からさまざまな商品がお客様に届けられています。

北海道の新鮮なカニや食品を販売する「北国からの贈り物」もAmazonで成功している事業者様のひとつ。同社は2008年にAmazonへの出品を開始し、近年、Amazonでの販売をさらに拡大しています。(詳しくはこちらの記事へ)

Kato-Suisan
北海道から世界を目指して Amazonでの成功を語る
「北国からの贈り物」の本社家屋

今月、北海道放送が地元で活躍する企業を紹介するテレビ番組「北のビジネス最前線」で、「北国からの贈り物」が取り上げられました。

番組のテーマは「ものづくりでにっぽんをつなぐ、ネット通販の世界」。Amazonを通して、同社がどのようにビジネスの可能性を広げ、成長を続けているのかにスポットを当てています。

そこで今回、Day One Blogスタッフがこの取材現場にお邪魔し、普段なかなか見ることのできないテレビ取材の舞台裏をお届けします。

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屋内にならぶカニの生簀(いけす)の前で取材を受ける加藤さん

撮影が行われたのは11月初め。スタッフ一同、前日からの現地入りです。
今回の主役である「北国からの贈り物」社長 加藤敏明(かとう としあき)さんも東京から行動を共にし、女満別(めまんべつ)空港でのご挨拶。そのまま、スタッフとともに車で1時間ほど走り、日本で最も透明度が高いといわれる「摩周湖」(ましゅうこ)を過ぎると、同社の本社がある弟子屈町(てしかがちょう)に到着しました。

その後、加藤さんに同社のカニを扱う町内の飲食店をご案内いただきました。

加藤さんからカニ漁と弟子屈町に関するお話をたっぷりと聞き、撮影の準備はばっちりです。

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ディレクターやカメラマン、音声スタッフなど、撮影陣が加藤さんを取り囲む

翌朝、いよいよ撮影が始まりました。弟子屈町にある「川湯温泉」という温泉街を巡るロケ撮影からのスタートです。加藤さんは歩きながら、変わりゆく生まれ故郷について語り始めます。

「私たちはもともと、川湯温泉のホテルや旅館にカニを卸していましたが、次第に観光客が減り、宿泊施設が一軒ずつなくなっていきました。私が家業を手伝い、カニのインターネット販売を成功させることで、もう一度この街を盛り上げようと思ったのです」と加藤さん。

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続いては本社家屋での撮影。カニは茹でる直前に生簀から取り出される。水中撮影用のカメラも登場

本社家屋の撮影では、生簀から取り出したカニを茹でて加工し、パッキングするまでの工程を、ひとつずつカメラの前で説明します。

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カニの「茹で場」での撮影の様子

「北国からの贈り物」のカニは、摩周湖の伏流水を使って茹でているため、ミネラルが豊富で臭みがなく、カニの甘みやうまみが引き立つのだそう。

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茹でたカニはすぐに摩周湖の伏流水で洗って身を引き締める

撮影は、加藤さんが工程をひとつずつ説明する回と、加藤さんの説明なしに工程作業の様子だけを集中して撮る回の合計2テイクとなりました。早朝から始まった撮影も、あっという間に時間が過ぎていきます。

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茹で上がったカニは鮮やかな赤色に。このまますぐに冷凍室に入れ、鮮度を保ったままお客様の元に届ける

昨晩のカニ談義ですっかり打ち解け、加藤さんは撮影スタッフに囲まれても緊張した様子もなく、終始なごやかに進んでいきました。日没の時間が近づき、とうとう撮影も大詰めです。

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写真を使って昔の様子を説明する加藤さん

加藤さんのカニを購入されたお客様からのカスタマーレビューに言及するシーンもありました。加藤さんは、お客様からの率直な反響がインターネット販売を続ける上で大きな原動力になっていると話します。

「Amazonで販売を始めてから、日本全国そして日本にお住まいの海外のお客様からもご注文いただけるようになりました。今後もっとビジネスを広げて、川湯温泉や弟子屈町に貢献し、地域の再開発にも携わっていけるような企業でありたいと考えています」

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生簀からカニを取り出す加藤さん

「北国からの贈り物」では、先代から続くカニの加工法を守りながらも、インターネット販売という新しい手法でビジネスを拡大させています。撮影を通して感じられたのは、加藤さんの故郷への強い想い、カニの品質に対する徹底したこだわり、そして地元の美味しい商品でお客様に喜んでもらいたいという情熱でした。

(加藤さんのものづくりに込められた想いについてはAmazon「にっぽんをぐなぐ」の記事へ)

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