日本で20周年を迎えたAmazonは昨年12月、「感謝をずっと、笑顔をもっと。」の想いを込めて「Amazon笑顔を届けようプロジェクト」を実施しました。3つあるプロジェクトの取り組みの1つは、2020年に同じく結成20周年を迎えたアーティストMONKEY MAJIK(モンキーマジック)がプロジェクトのために書き下ろしてくれたオリジナル曲『gift』の発表と彼らによるスペシャル・オンラインライブの無料配信。2つ目は、皆さんからのリツイート数に応じて金額が決まる、日本初のフードバンクであるセカンドハーベスト・ジャパンへの寄付。

そして3つ目として、NPO法人チャリティーサンタのご協力のもと、クリスマスを祝うのが困難なご家庭の子どもたちにAmazonギフトカードを届けました。その子どもたちの喜びの声と、チャリティーサンタを始めた理由を「今でもサンタさんに初めて出会ったときのうれしさが忘れられない」と話す代表理事の清輔夏輝(きよすけ・なつき)さんと、理事の河津泉(かわづ・いずみ)さんにうかがいました。

サンタに扮したボランティアが家庭を訪問

チャリティーサンタは日本発祥のサンタクロース団体で、「あなたも誰かのサンタクロース」を合言葉に活動するNPO法人です。活動の中心は、ボランティアがサンタクロースと共に家庭を訪問し、子どもたちとクリスマスの思い出をつくること。サンタクロースを信じる人の夢を壊すことがないよう細心の注意を払いながら、2008年の活動開始からこれまで3万人を超える子どもたちのもとへ訪問してきました。

サンタに出会った喜びを1人でも多くの子どもたちへ
代表理事の清輔夏輝さん

その活動のアイデアが生まれたのは、清輔さんの思い出がきっかけでした。

「祖父と父が支援していた近所の障がい者施設では、普段はクッキーやパンを作っていたのですが、クリスマスになるとケーキを販売していました。そのケーキを家まで届けてくれたのが、サンタクロースに扮そうした職員の方だったんです。私が初めて会ったのは6歳のとき。びっくりしたし、とてもうれしかった。翌年からは、夜が近づくと、『まだかなー、まだかなー』と勝手口のドアを何度も開けて待っていました」(清輔さん)

Amazon笑顔を届けようプロジェクト

大人になった頃には忘れていた体験でしたが、子ども支援をしたいという友人と出会ったとき、その思い出がよみがえったそうです。そして、2008年に仲間を募り、初めてのサンタのボランティア活動に取り組んだところ、大きな反響があり、清輔さんの心も震えたそうです。活動初期から参加していた理事の河津泉さんも、「初めて参加したときの感激は今も忘れられない」と言います。

「清輔さんから、『人生に80回、クリスマスが巡ってくるとして、1回くらい子どもたちのために本気になれるクリスマスがあったら、素敵だと思わない? きっと今まで自分が出合ったことのないクリスマスになるよ』と言われたんです。大学時代から岡山でボランティア活動、とくに子ども支援をしていた私には、その言葉も魅力的で、初回の翌2009年には岡山支部を作って活動を始めました」(河津さん)

チャリティサンタ理事の河津泉さん
理事の河津泉さん。インタビュー当日はオンラインで参加

現在、NPO法人チャリティーサンタは27都道府県39支部に広がり、活動に参加したボランティアはのべ1万5000人以上にのぼります。子どもが笑顔になるだけでなく、サンタ活動をサポートした大人たちも「子どもためにやったつもりなのに、自分の方が素敵なギフトをもらった」と喜びを口にするそうです。

「ボランティア活動をしていると、『あの人は特別』と思われたり、参加のハードルが高いと感じたりする人もいます。でも、チャリティーサンタは『楽しそうだから』と参加してくれる人が多い。誰かとつながるきっかけを作り、可能性を広げてくれるのがサンタ活動の魅力なんです」(河津さん)

子どもたちの笑顔を増やしたAmazonのサポート

チャリティーサンタにはサンタとして思い出をつくる活動以外にも、複数のプロジェクトがあります。昨年のAmazon笑顔を届けようプロジェクトでサポートした「ルドルフ基金」もその1つです。経済的な理由などでクリスマスを祝うのが困難な「ルドルフ家庭」を支援するものです。ルドルフとは、童話「赤い鼻のトナカイ」に登場するトナカイの名前。暗い夜道を真っ赤な鼻で照らしてサンタを送り届けることから、たくさんの思いやりを子どもたちに届けたい、という想いが込められています。

清輔さんたちがその活動を始めたのは、「クリスマスなんて来なければいいのに」と思っている家庭の存在に気付いたからでした。

サンタに出会った喜びを1人でも多くの子どもたちへ

「実は、数年間活動を続けてきたところで、この先どのように展開していくべきなのか、迷った時期があったのです。そんな時、活動継続のためには活動対象についての調査を行うようにとアドバイスをいただいたことから、2015年から日本の家庭とクリスマス、サンタクロースとのかかわりなどを調査・分析する活動を始めました」(清輔さん)

清輔さんたちが調査し、まとめた『サンタ白書』を通して明らかになったのは、家庭の経済状態で異なるクリスマスの過ごし方でした。家計が苦しいひとり親家庭や、時間や精神的に余裕のない家庭では「ケーキを買えない」「クリスマスプレゼントがもらえない子どもが多い」「クリスマスが来ないでほしいと思っている親が多い」など普段の日よりもつらい思いをしている家庭があるという事実がわかってきたのです。

そこで、清輔さんたちは経済的に厳しい家庭を支援する「ルドルフ基金」を立ち上げました。1口3000円の寄付を個人や企業などから募るほか、サンタクロースの訪問を希望する家庭からも寄付を集め、ボランティアのサンタが支援の必要な子どもたちにプレゼントを届けるという活動です。

「Amazonから今回の話をいただいてから、まずは対象となる家庭がどれくらいあるのかを改めてリサーチしました。その対象家庭にプロジェクトの概要を送り、応募してくださったご家庭にAmazonギフトカードを贈ったのです。兄弟がいる家庭にも、お子さん一人ひとりにプレゼントしました。このことは募集のときにお知らせしていたのですが、忘れていた方が多かったようで、届いてから驚き、感激した保護者の方がたくさんいました」(清輔さん)

プレゼントを選べる楽しさ

チャリティーサンタでは、これまでもさまざまな企業や団体と協力して活動していますが、これまでプレゼントしてきたものの多くは一括購入し、平等にプレゼントできるものでした。しかし、今回はAmazonギフトカードをプレゼントにしたことで、清輔さんたちは新たに気付いたことがあったそうです。それは、Amazonギフトカードには「プレゼントを選べる幸せ」があることでした。

「Amazonギフトカードを贈ったあとのアンケート調査で、ある保護者の方から『初めて子どもの本音を聞いたような気がする』という回答がありました。家計が苦しいことは子どもも敏感に感じていますから、欲しくても我慢したり、親に負担をかけないために安価なものを選んだりする傾向があります。その遠慮や我慢の気持ちをAmazonギフトカードは和らげてくれました。Amazonギフトカードなら、好きなものを買うことができます。手が届かないと思っていたものでも、手持ちの資金にギフトカードを加えて購入したかたもいるようです。何を選ぼうかなと考える楽しさが生まれ、プレゼントへの夢も広がるんですね」(河津さん)

また、プレゼントはAmazonのサイトで選ぶので、買いに行く時間の節約になることも、ルドルフ基金対象の家庭には助けになりました。経済的に苦しい家庭は、ワンオペ育児になることが多く、忙しさのためなかなかプレゼントを買う時間が確保できません。それに、子どもに見つからないようにプレゼントを買うことは、とても気を遣うのだそうです。

「Amazonギフトカードは、保護者の負担も和らげてくれました。とくに昨年は、新型コロナの影響で家計が苦しくなったり、外出できないストレスを感じていたりする家庭も多かったので、お子さんだけでなく、お母さんたちからも『プレゼントに救われた』という声を多くいただきました」(清輔さん)

ギフトカードにはAmazonから想いを込めたメッセージも添えました。今回のプロジェクトではモノだけではなく、そうした気持ちを伝える言葉を大切にしてきました。

「家計を支えながら子育てをするのは心理的な負担も大きく、保護者の方たちは孤独に陥りやすくなるそうです。でも、プレゼントのなかにメッセージカードが入っていたりすると、社会とのつながりを感じて、孤独がやわらぐことがあるそうです。サンタ活動でも、子どもたちにプレゼントを渡すときには、『ずっと君を見守っているからね』と声をかけています。社会には保護者以外にも支えてくれる大人がいることを感じてほしいからです」(清輔さん)

さらに清輔さんは、「子どもより大人のほうが圧倒的に多い世の中なのに、実際に手を差し伸べている人はどれくらいいるでしょうか」とも話します。

チャリティーサンタに参加したボランティアを対象とした調査では、1年のうち、日ごろからボランティア活動している人は20%、まったくしないのは55%。残りの25%は定期的に、という人たちでした。

清輔さんたちにとってそうした現状を踏まえながら、今後、どうやってボランティアや支援者を増やせるかが大きな課題です。

「私たちは、ルドルフ基金の活動をクリスマス以外にも1年を通した支援に広げ、寄付してくれる人と支援を受ける人をもっと密接に結びつけたいと考えています。経済的に苦しい家庭は、入学、入園、誕生日など本来は『ハレの日』であるはずなのに、お祝いができずクリスマスと同じくらい『つらい日』になっていることがあります。子どもの『ハレの日』はお金がかかり、時間的な余裕も必要です。クリスマスに限らず、少しでも多くの人たちが『ハレの日』を楽しめるよう、支援を続けていきたいと思います」(清輔さん)

 
 

2020年12月に行ったAmazon笑顔を届けようプロジェクトMONKEY MAJIK(モンキーマジック)のオンラインライブでは、多くの方に楽しんでいただくことができました。また、プロジェクトのために書き下ろされた『gift』は1月26日に発売されたMONKEY MAJIKの『20th Anniversary BEST 花鳥風月』に収録されたほか、Amazon Musicでもお聴きいただけます。

日本で最大級のフードバンク、セカンドハーベスト・ジャパンへの寄付についてAmazon公式Twitterでリツイートをお願いしたところ、多くの皆様にご賛同いただきました。あたたかなメッセージをお寄せいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。寄付を行うとともにAmazon特製のクッキー約2000枚も1月29日にセカンドハーベスト・ジャパンにお届けしました。

セカンドハーベスト・ジャパンのスタッフ後藤さんは、「主食ではないお菓子や果物を購入することがなかなかできないご家庭が多いので、袋を開けてお菓子が入っているのを見ると、子どもたちの表情が輝きます。そういう時、私たちスタッフもパワーをもらうんです」と話してくれました。コロナ禍が続く中、支援を求める人たちは増えています。法人だけでなく、個人の方でも食品の寄付を行うことができます。

セカンドハーベスト・ジャパンへの食品の寄付についてはこちら様々な支援の方法についてはこちらを、個人で食品の受け取りを希望される方はこちらをご覧ください。

Amazonでは様々な形で支援の輪を広げる活動を行ってまいります。

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