「Amazonでは、多様性を受け入れる文化が確立しています。私たちの価値観を世の中に広めていくことが、マイノリティへの意識を変えるきっかけになればと願っています」
glamazon Japan代表 ショーン・チョイさん

2019年4月27日から10日間にわたり、東京都渋谷区の代々木公園を中心とした「東京レインボープライド2019」(以下、レインボープライド)が開催されました。これは世界各地で行われている「プライドパレード」のうちの1つであり、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなど)をはじめとした「セクシャルマイノリティ」の存在を世に広め、彼らが差別を受けることなく誇り(プライド)を持って生活できる社会の実現を目指すためのさまざまなイベントが会期中に開かれます。日本では今年開催25周年を迎え、20万人を超える来場者が集まりました。

4月28日は、メインイベントとなる「プライドパレード」が開かれ、過去最大となる52グループが参加。代々木公園から始まる渋谷・原宿エリアを練り歩き、プライドの象徴であるレインボーカラーで街中を染めました。

Amazonの有志団体「glamazon Japan」は、2017年4月に結成された、Amazonで働くLGBTとその支援者たちによるアフィニティグループです。すべての社員にとってAmazonが働きやすい職場となるよう、多様な性のあり方への理解を深める活動を行っています。

glamazon Japanは設立以降、毎年プライドパレードに参加しています。3回目となる今回のテーマは「Deliver love」(愛を届ける)。ジャスパー・チャン社長から全社員に向けてメッセージを送り、パレードへの参加を広く呼びかけました。より多くの社員とプライドの精神を共有することで、Amazonのカルチャーの1つである「ダイバーシティ&インクルージョン」(多様性を受け入れる風土)を広めることがねらいです。

当日はglamazon Japanのメンバーをはじめ、プライドの精神に賛同する社員とその家族、友人たちなど合計200人以上が集まり、「Deliver love」のメッセージが書かれた特製Tシャツに身を包んでパレードに参加しました。

glamazon Japanの副代表である國田有華子(くにたゆかこ)さんは、今回のパレード参加のコンセプトについてこう話します。

「Amazonは、普段から多様なお客様に向けて多様な商品をお届けしています。このダイバーシティ(多様性)のイベントでは、商品に加え『愛』をお届けしたいという思いから、『Deliver love』のメッセージが決まりました。パレードを歩くメンバーが抱えるAmazonのボックスからは、愛をイメージした風船があふれています。

Amazonではセクシャルマイノリティを受け入れる様々な環境が整えられており、社内にいる限り、自分がマイノリティであることを意識しない当事者も多くいます。私たちにとってダイバーシティは当たり前のことなので、ふだんは特に社外に向けてアピールしてきませんでした。

しかし、現在の日本の環境を見渡したとき、この価値観はまだ当たり前のものだとは言えないのではないかと思いました。私たちのカルチャーを知っていただくことで、お客様にAmazonとダイバーシティへの理解を深めていただければと考えています」(國田さん)

パレードの列を先導するのは、「フロート」と呼ばれるデコレーションされた自動車です。飾り付けのデザインを担当した、Amazonのクリエイティブチームのモーションデザイナーであるアイカー・チャンさんはこう話します。

「フロートのデザインで『Deliver love』のメッセージを表現するために、レインボーカラーの風船で愛があふれる様子を表しました。今年1月からフロートのデザインの方向性を考え始めて、画像ソフトを使ってイメージ図を作り、チーム内でブラッシュアップしていきました。

実際の飾り付けでは、イメージ通りに作り込むのに苦労しましたが、良い出来栄えになったと思います。私にとって今回が初めてのプライドパレードへの参加ですが、このフロートを見た人たちが、私たちの届ける愛を感じて、あたたかい気持ちになってもらえればうれしいです」(アイカーさん)

東京レインボープライド」でAmazonが届けるメッセージ

セラーサービス部のデルウィン・ベストさんは現在、同性のパートナーと暮らしています。今年になってオーストラリアのAmazonから異動が決まり、2週間前にパートナーとともに日本に転居してきたと言います。

「2012年にグローバルのAmazonに入社後、2014年にはパートナーと結婚するために南アフリカに行き、その後はオーストラリアへ移り住みました。結婚後、日本に来ることはずっと考えていました。アマゾンジャパンは50以上の国と地域から社員が働いていて会社のサポート体制が整っており、さらにglamazon Japanのような有志団体ができたことで、多様なバックグラウンドへの理解が深まったと思います」(デルウィンさん)

「日本では同性婚が法的に認められていないため、パートナーのビザ取得や、健康保険の加入などさまざまな問題が起こります。アマゾンジャパンの人事部は、私とパートナーの受け入れ手続きに対してとても協力的で、たくさんのサポートをしてくれました。

アマゾンジャパンの社員のLGBTに対する意識は、グローバルのAmazonとまったく変わらず、むしろマイノリティの受け入れに対して1人ひとりがより意欲的に活動していると感じます。こうしたAmazonのカルチャーのおかげで、私たちは安心して一緒に暮らすことができています。

日本のLGBTが置かれている環境は、私が住んでいた他の国と比べて、決して良いとは言えません。自分がマイノリティであることを他人に告白するのは、ここでは勇気が必要です。日本のマイノリティへの理解が進み、すべての人が当たり前に平等な権利を得られる社会になることを願います」(デルウィンさん)

glamazon Japanの代表であり、オペレーションズ・ファイナンス部のショーン・チョイさんは、パレードを終えての感想をこう話します。

「パレードは大成功でした。LGBT当事者に限らず、たくさんの賛同者たちが参加してくれて、また通りすがるたくさんの人が私たちを見てくれて、誰もが心から楽しそうな表情をしていました。『Deliver love』のメッセージの通り、みなさんに愛を届けることができたと思います。

Amazonは『ダイバーシティ&インクルージョン』を理念としています。さまざまなバックグラウンドを持つ人たちが集まる『ダイバーシティ』の中で、最も大切なのは『インクルージョン』、つまり多様性を受け入れること。Amazonは会社全体としてこのカルチャーを築いています。いろいろな人の異なる考え方を認め合ってこそ、イノベーションを生み出す発想が生まれるからです」(ショーンさん)

東京レインボープライド」でAmazonが届けるメッセージ

「セクシャリティ、ジェンダー、コミュニティなど、あらゆる多様性を私たちは受け入れます。今日のパレードを通してAmazonのメッセージを外に向けて発信し、また同時に自分たちの中でも多様性への理解を深めました。

glamazon Japanでは、これからもこうした活動を続けて、社内の賛同者をもっと増やしていき、やがて社外の人たちも巻き込んでメッセージを世の中に広めていきたい。多様性を認める社会をつくるため、私たちAmazonが『アンバサダー』のような存在になれればと思います」(ショーンさん)