Fukaseさんがデザインした、仲の悪い5人組キャラクターが主役の「BAD MOOD」。そして「SEKAI NO OWARI」のグローバルプロジェクト「End of the World」。Fukaseさんは、そのふたつをAmazon Music、Prime Video、そしてこの秋からスタートしたばかりのオンデマンドプリントサービス「Merch by Amazon(マーチバイアマゾン)」を活用してのファッションアイテム販売などで多面的な展開を繰り広げる。これらのプロジェクトが目指すものについて、Fukaseさんに話を聞いた。


「SEKAI NO OWARIは、今年インディーズデビューから10周年を迎えるタイミングなんですが、昨年はバンドを続けていくかどうかすら悩んでいました。自分自身が興奮しないもの、気持ちの乗らないものが、人に届くわけがないと思っているので、仕事として惰性でただ続けていきたくはないなと。そんなある時レコーディング中に、ふざけてメンバーのSaoriちゃんが怒ったときに口がひん曲がって、への字になるのをまねたキャラクターを描いていたんです。そしたらそれを見たSaoriちゃんが『それかわいいね』と言ってくれて。そこからキャラクターを増やしていって生まれたのが、全員がへの字口をしている仲の悪いバンド『The Pink Elephants』のキャラクターたちです。僕たちはメンバーが幼なじみでとにかく仲がいいので、『仲が悪いバンドってどういう感じなんだろう。誰が人気あるとか、印税とかでもめるのかな?』など、メンバーたちと『バンドあるある』を話して。そこからクリエイティブ・ディレクターの和田直希さんと一緒に、細かくキャラクター設定やストーリーを作っていき、『BAD MOOD』の世界が生まれました」

Sekaino Owari Fukaseさん

そうして誕生したBAD MOODのアニメーション作品が、10月21日からAmazon Prime Videoで独占配信が開始された。そのテーマソングとして、11月27日ストリーミング配信&CD販売開始の新アルバム『Chameleon』収録曲『FANGS』が10月27日からAmazon Musicで配信されている。

「BAD MOODに出てくるキャラクターたちは仲が悪いんですが、その中に『すごく嫌な奴』はいないと思って描いています。口は悪くてもキャラクターそれぞれがどこかに信念を持っているので、皆さんに好きになってもらえればなと思います。そのためにも、これからもストーリーを作っていきます」


「今までは音楽を作る時、ある程度自分の考えを中心にして広げていく作品が多かったんです。でもBAD MOODは、自分とはまったく違う人たちなので、その設定や台詞を作り上げていくには頭の中で、個々のキャラクターをつくって、イマジネーションを膨らませることが必要でした。例えば、そのキャラクターがコンビニに行ったら何を買うかとかまで考えるんです。その経験が性別も性格も自分とは全然違う主人公になりきって歌詞を書いて、『自分から見た音楽』ではなく、『違うところから見た音楽』を作れることにつながったともいます。

常に新しいことを目指しているFukaseさん。そのモチベーション維持にもBAD MOODは役立だったようだ。

「音楽とは別のBAD MOODという表現をしているときに、音楽が恋しくなってきて、再びパッションが生まれました。何事にも離れたほうがいいとき、少し距離を取ったほうがいいときというのはあります。音楽しかやっていないときには音楽から離れられなかったので、今はこの距離間がすごくいいなと思っています」

そのBAD MOODの展開のひとつとして、今年10月21日に日本でもスタートした「Merch by Amazon(マーチバイアマゾン)」のサービスを活用し、BAD MOODのデザインがプリントされたTシャツやトレーナーなどのファッションアイテム32種類が発売される。

Merch by Amazonは、購入者がクリエイターのアートワークを、Tシャツやトレーナーなどのアイテム、色、サイズなどを選び、注文を受けてからAmazonが1枚ずつプリントし発送するオンデマンドサービス。登録されている商品は日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインのAmazonで購入が可能となる。

「僕らが学生の頃は、完成された商品を選ぶしかなかったんですが、Merch by Amazonは、買う人が色や絵柄の組み合わせから選べるというところがいいですよね。僕はそんなに買い物が得意じゃないし、店員さんに話しかけられると、恥ずかしくなってしまう。服もインターネットで買うことが多いですし、Amazonでもよく買います。通販の良いところは、時間をかけて悩めるところですね。商品をじっくり見て、選べるから失敗も少ないし、注文したらすぐ届くところが気に入っています。今回のBAD MOODのアイテムもじっくり考えて選んでもらえるとうれしいですね。Merch by Amazonは、オンデマンドサービスなので無駄がなくていいし、今の時代にすごく合っていると思います」

Merch by Amazonに商品を登録すると、世界中の人が様々な日本のクリエイターのアイテムも販売対象国のAmazonから購入することができるようになる。

「クリエイターにとっても、このMerch by Amazonのようなサービスを通じて、いい意味で『羽ばたいていきやすい時代』になりました。音楽も以前はみんなに聴いてもらいたいと思うと、メジャーデビューするしか方法がありませんでしたが、今はインターネットで発信できて、そこで有名になったらすぐ音楽番組にも取り上げられます。多くの人が『いい』と思うものが即座に広がっていくというのは、正しいあり方ですし、チャンスも夢もあります」

世界中のファンがBAD MOODのアイテムを購入できるようになったことについては、どうとらえているのだろうか。

「BAD MOODのファッションアイテムが世界で販売されることについては、まだ実感が湧いていませんが、購入してくれた人たちが『#BADMOOD』のハッシュタグを付けてSNSにアップしてくれたら、すごくうれしくなって、僕も毎日着そうですね」


2020年、新型コロナウイルス感染症の世界的流行が起き、予定されていたツアーも中止になり、レコーディングもできない日々が続いた。そんな中、Fukaseさんは、この時間を有効に使おうと、毎日絵を描き、絵本を完成させたという。

「外出自粛要請が出されてすぐの頃は、多くの人にとっての音楽は、不要不急といえば不要不急なんだろうなと思っていました。でも次第に、もしかしたらみんなが思っているより、音楽、エンターテインメント、芸術、ファッションって、不要不急じゃないんじゃないかなと思うようになりました。生物として生きていくには、食べること、そのためにお金を稼ぐことが必要ですが、こういうエンターテインメントや芸術というものこそ、人を『生物』から『人間』にしてくれているんだなと。だから僕の中で、音楽や芸術は『必要不可欠なもの』、『人生そのもの』だと考えるようになりました」

このコロナ禍はいつ終息するのか、アーティストのツアーやライブもいつから以前のような規模で再開できるようになるのかもはっきりしない。それでもFukaseさんたちは何か新しいことをしようと模索している。

「こうした状況で、アーティストが発表できることも少なくなってしまっています。だからこそ音楽、BAD MOODのアニメーションやファッションアイテムなど、さまざまな形でファンとつながっていられることが、すごく僕はうれしいなと思っています。SNSで発表したときのファンの人たちの『楽しみにしています』という一言もモチベーションになっています」

BAD MOODおよびEnd of the Worldのクリエイティブ・ディレクターを務める和田直希さんは、今回の多方面にわたるAmazonでの展開についてこう話す。

「良い物は絶対に伝わると信じているのですが、それを届けるためには絶対に必要なものが流通です。音楽・ファッション・カルチャー、すべてまとめてFukaseの才能を全世界の人に届けるという夢をかなえることができる場として、Amazonはぴったりだと思いました。日本でつくったものが、全世界で受け入れられることがどんどん続いてほしいと思いますし、世界に飛び立とうという同じ志を持つ人がもっと増えるといいなと思っています」

Amazonで展開されるEnd of the WorldおよびBAD MOODのプロジェクトに関して詳しくはこちらのAmazon内 End of the World特設ページをご覧ください。

プロジェクト一覧

  • 11月27日 Amazon MusicでEnd of the World の1st フルAlbum『Chameleon』を全楽曲配信開始
  • 11月27日 Amazon.co.jpでAlbum『Chameleon』のCDを独占販売開始
  • 11月27日 ニューヨーク タイムズスクエアにあるAmazon MusicのビルボードにてEnd of the Worldを紹介(米国現地時間12月3日まで)

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