2019年9月5日、Amazonは目黒オフィスにて、Amazon社員による有志グループである「PWD(People With Disabilities)Japan」の設立を祝うイベントを開催しました。PWDはもともと2015年にアメリカで始まりました。その目的は、障がいを持つ人が働く上での障壁について話し合い、バリアフリーな職場環境をつくること。さらに、すべてのお客様にとって使いやすい製品やサービスを提供できるよう、アクセシビリティ(身体や能力の違いによらず、あらゆる人が同じように利用できる状態)の改革を目指します。イベントには、オンラインでのリモート参加を含め、アマゾンジャパンの社員212名が集まりました。

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オープニングでは、アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長が車椅子に乗って登場し、「実際に車椅子に乗ってみて、今まで気づかなかったことに気づくことができました」と話しました。

「PWD Japanの設立の背景には、障がいを持つ人のニーズを捉え、それらにしっかりと応えていきたいという想いがあります。アマゾンジャパンではお客様に貢献するだけでなく、社員にもよりよい環境を作っていきたいと考えており、障がいを持つ人々の視点からより良い環境を整えるために何ができるかを考え、行動に移していくことが大切だと考えました。まずは障がいを持つ社員にとって働きやすい職場となるように、何を改善できるか皆さんで一緒に考えていきましょう」(チャン社長)

PWD Japanの中心メンバーの1人である梅澤友美さんがメンバーを代表して挨拶しました。梅澤さんは車椅子の利用者です。自身の経験とPWDでの今後の活動について次のように話しました。

「6年前にアマゾンジャパンの最終面接を受けた際、採用担当者に『これまで目黒オフィスで車椅子の利用者を雇用したことがない』と言われ、入社を迷ったものの、私が車椅子で勤務している姿を社内で見せることが、他の社員にとっての新たな気づきにつながり、Amazonに変化を起こすことができるのではと考えて入社を決めました。私たちはPWDでの活動を通して、障がいの有無に関係なくすべての人が快適に暮らせる環境づくりを目指します。社員にとっての環境を整備することはもちろん、さまざまな立場の人たちの意見を商品開発に生かし、お客様に寄り添うAmazonらしい商品を生み出していきたいです。お互いの違いを尊重し合い、PWDのチームメンバーと背伸びすることなく、今の自分たちにできることを考えて実行していきます」(梅澤さん)

梅沢さん

このイベントのためにアメリカから来日したゲストスピーカーのジョシュ・ミーレ(Josh Miele)さんは、Amazonの社員であり、アクセシビリティのプリンシパル・リサーチャーです。幼い頃に失明したジョシュさんは、自身のこれまでの経験を話しました。

「私は子どもの頃、目が見えないことによって学校などで自分だけが特別扱いを受けて、周囲の人たちとは異なる存在として見られることがとても苦痛でした。自分以外に目が見えない知り合いもいなかったし、欲しいとも思いませんでした。しかし大学に入って障がいを持つたくさんの学生たちに出会い、私も、彼らと同様、障がいを持ち、それぞれが自分だけの個性を持った人間であることに気が付きました。私にとって目が見えないことは、自分の存在を形づくるものであり、私は誇りに思っています。たとえば、目の見えない私だからこそ見えてくることがあります。私はそれまで学んでいた物理の分野から、アクセシビリティの研究開発へとキャリアパスを変更しました」(ジョシュさん)

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ジョシュさんはまた、Amazonにおける障がい者支援の活動についてこう続けます。

「私がAmazonに入社した理由のひとつは、そのユニークな企業風土です。Amazonで働く人たちは、文化や性別、経験、考え方、見え方、聞こえ方、動き方など、あらゆる面での多様性があり、それらの違いを当たり前に受け入れています。障がいを持つ人にとって、意味のある場所だと感じました。
 アフィニティグループであるPWDのコンセプトは、障がいについての情報を交換しながら、メンバーたちがお互いに支え合い、障がいがAmazonの仕事にどう関係しているかを話し合うというものです。PWD Japanの設立によって、Amazonの多様性を受け入れるカルチャーがさらに促進され、障がいを持つ人たちの価値をこれまで以上に見出せるようになることを願っています。
 また、Amazonはすべてのお客様を大切にする企業です。ハンディキャップを持つ人たちにとっての使いやすさを追求する『アクセシビリティ』の観点は、商品開発のプロセスにも大きく影響しています。商品開発の初期段階からこの考え方を取り入れることで、あらゆる立場のお客様が利用しやすい商品やサービスが生まれるのです。Amazonでは障がいを持つお客様にサービスを提供し、喜んでいただくのに適した環境が整っています。これは単発の活動ではなく、継続的なプロセスです。これからも努力を続けて、今後の進展を見ていきたいと思います」(ジョシュさん)

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イベントの最後には、アマゾンジャパンハードライン事業本部バイスプレジデントであり、PWD Japanのエグゼクティブスポンサーを務める渡部一文さんが車椅子での移動を体験した動画が公開されました。動画の中では、渡部さんがオフィス内や駅前の道路を車椅子で移動する様子が紹介され、渡部さんは今回の体験から得られたことを次のように話しました。


「ドアの開閉やトイレの出入り、段差や凹凸のある道路の移動など、とても苦戦しました。両手をバランスよく動かさないとまっすぐ前に進まないことや、ほんの少しでも段差や勾配があると車椅子が後ろに下がってしまうことなど、今まで気がつかなかったことを知って驚きました。たった1時間の体験でしたが、非常に多くの発見があり、障がいを持つ人と同じ目線に立つことの重要さを実感しました。今後は車椅子や暗闇、耳が聞こえない状態などの体験、また障がいを持つ子どもたちとの遊園地訪問など、PWDでの活動を増やしていきたいと考えています。お客様が商品やサービスと出会い、購入して使用するまでの一連のプロセスを『カスタマージャーニー』と呼びますが、このジャーニー(旅)は人によって多種多様です。この多様性を障がいという観点から疑似体験することで、新たな学びや気づきが生まれ、それがAmazon社員の行動理念のひとつであるCustomer Obsession(顧客へのこだわり)につながっていきます。私たちみんなで活動を続けていきましょう」(渡部さん)

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