Amazonは9月22日、NPO法人キッズドアと共に今年度、3回シリーズで開催してきたプログラミング教室の最終発表会をアルコタワーアネックスにて開催しました。キッズドアは経済的困難を抱える家庭の子どもの学習支援を手がけるNPO法人で、Amazonとは2017年度より一緒に子どもたちへのSTEM教育のプログラムを実施しています。

今年度のプログラミング教室では、第1回目ではAIロボットCOZMO(コズモ)を利用したプログラミング実習を行い、第2回目ではAmazonの川崎フルフィルメントセンター(FC)を見学して実際にロボットが活躍している様子を見学。第3回となる今回は、COZMOのプログラミングの完成度、独創性、チームワークを競う発表会を行いました。

今回はキッズドアに通う小5~高1までの子どもたち約20人が参加し、5チームに分かれて、前半はタイムトライアル、後半はロボットアクションコンテストに挑戦しました。

タイムトライアルは、大きな模造紙に描かれた迷路の上を、ロボットを走らせて脱出させるというもので、その軌道の正確性と迷路を抜け出すまでのタイムを競いました。でこぼこのある模造紙の上ではプログラミングした通りにはなかなか動かない場面もありましたが、すべてのチームが健闘しました。

Amazonが子ども向けプログラミング教室の最終発表会を開催
Fireタブレットを手にCOZMOを操作する子ども
Amazonが子ども向けプログラミング教室の最終発表会を開催
コンテストについて説明するキッズドアの梁瀬容僖さん
Amazonが子ども向けプログラミング教室の最終発表会を開催
プログラミング中の子どもたちとAmazonメンター
Amazonが子ども向けプログラミング教室の最終発表会を開催
ベストパフォーマンス賞表彰式の様子
Amazonが子ども向けプログラミング教室の最終発表会を開催
タイムトライアル賞表彰式の様子
Amazonが子ども向けプログラミング教室の最終発表会を開催
審査員を務めたAmazonのメンター(後列)と、キッズドアの梁瀬容僖さん(正面)
Amazonが子ども向けプログラミング教室の最終発表会を開催
キッズドアの子どもたちと保護者がアマゾンの社員向けカフェ「A2Z」でランチ中

ロボットアクションコンテストでは、チームで準備した自己紹介のプログラムを披露。思い通りにプログラミングする難しさはありましたが、プログラムを組んで、ロボットが英語で話したり、歌を歌ったり、ダンスしたり、お辞儀をする様子を審査員の前で披露しました。自己紹介の最後に観客に拍手を求めるなどの工夫をしたチームもありました。

その後、各チームのメンターとロボットアクションコンテストの審査員を務めた5人のAmazon社員が行った審査会では、どのチームを優秀賞にするか、白熱したディスカッションが展開されました。

発表会の終わりには、タイムトライアル賞、ベストパフォーマンス賞のほか、コンテストで特に優れた成績を収めたチームへ贈られる特別賞が発表され、賞状と記念品が授与されると、受賞した子どもたちは歓声を上げました。そして参加した全員に参加賞が手渡されました。

参加した子どもたちからは、「プログラムをどのように組み合わせれば人を楽しませられるか考えることが勉強になった」「プログラミングを組んだり考えている時間が面白かった。またそれが思いどおりに動かなかったときの対処方法を考える時間も楽しかった」といった感想が聞かれました。

閉会のあいさつでは、指導にあたったキッズドアの梁瀬容僖(やなせ・まさよし)さんは、「限られた時間の中で思い通りにロボットを動かせなかったチームもいたと思うが、大人になって仕事をする時は内容とともに時間の制約もあるものです。今回のプログラミングを通して、そんなことを学んでもらえたのではないか」と話しました。

Amazonのパブリック・リレーションズ本部長の金子みどりは、「STEMの分野は一般的に男性が多いと言われていますが、今回たくさん女子が参加してくれてとても嬉しいです。このプログラムをきっかけに今後もSTEMの分野に関心を持ってもらい、将来Amazonで働くエンジニアがここから生まれることを楽しみにしています」と話しました。

社員ボランティアの横川裕隆は、「今回思い通りにいったチームもいかなかったチームもあったかと思いますが、完成まで試行錯誤する過程もとても大切です。やりがいはそこにもあります。今回みなさんが楽しんでくれて、これからも色々な形でプログラミングに触れていってくれたらよいと思います」と話しました。

キッズドアは今後、常設のSTEM教育拠点の設置を行う考えで、Amazonは今後、資金支援やデバイスおよびSTEM教材などの提供、社員ボランティアによる協力を行っていく予定です。