2020年5月、アマゾンジャパンは一般財団法人「あしなが育英会」に対して、新型コロナウイルス感染症の影響によって、募金活動やアルバイトなどができず減収し、毎日の生活に困っている「あしなが奨学生」たちが、新学期に向けて必要な物を準備できるよう、3000万円分のAmazonギフトカードの寄付を行いました。ギフトカードはあしなが奨学生たちに配布され、Amazonのサイトを通して必要な物資を各自が購入できます。

あしなが育英会とは、病気や災害、自死などで親を亡くした子どもたちや、重度障がいなどで働けない親を持つ子どもたちを支える民間非営利団体です。奨学金の貸し出しによる経済的な援助や、専門施設での心のケアといった人材育成の活動を推進しています。運営はすべて寄付によるものです。

7月6日、このたびの寄付にあたって、あしなが育英会からアマゾンジャパンへの感謝状の贈呈式が開催されました。式は対面を避けてオンライン上で実施されあしなが育英会の創始者である玉井義臣(たまい・よしおみ)会長や、同団体の奨学生3名、そしてアマゾンジャパンからはジャスパー・チャン社長、などが集まりました。

未来ある若者たちの活躍を支援

あしなが育英会の玉井義臣会長は初めに、あしなが育英会が提供している奨学金(給付+無利子貸与)について、「年間で7000〜8000人の学生に対して、総額60〜70億円の奨学金の給付と貸し出しを行っている」と話します。

しかし新型コロナウイルスの影響によって苦境に立たされる学生が急増し、だんだんと借り手が増えていると説明。「今は私たちも、なんとか寄付を集めようと奔走する日々です」と厳しい現状を告白した上で、「今回のAmazonからの寄付に心から感謝し、また多くの奨学生が学業を続けていくことができると期待しています」と、感謝の意を表しました。

感謝状の文面を玉井会長が読み上げると、アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は感謝状のデータを手元のタブレットで開き、オンライン上での贈呈が行われました。

あしなが育英会から奨学金を受けている学生を代表して、3名の大学生が今回の贈呈式に参加し、感謝のコメントを寄せました。

岡本蓮(おかもと・れん)さんは、大手前大学(兵庫県)の3年生です。自らも奨学生であると同時に、「あしなが学生募金事務局」の事務局長として、遺児支援のための募金活動を行っています。

Ashinaga

「Amazonからの寄付について局員の仲間たちと話した時、まっさきに出てきた言葉は、ぼくたちは本当に感謝の気持ちでいっぱいだということでした。アルバイトも十分にできないなか、オンラインで学べる環境を整えるためには、パソコンなどの今までなくてもよかったものを買い揃える必要が出てきます。加えて、新学期には教科書なども新たに買わなくてはなりません。いただいた支援を活用して、これからも勉学に励んでいこうと思います」(岡本さん)

Ashinaga

拓殖大学(東京都)4年生の浅川祥之(あさかわ しょうの)さんは、あしなが育成会が運営する学生寮「あしなが心塾」に住み、昨年度は同団体の海外研修プログラムを利用して、1年間トルコに留学していました。

「留学を終え、さあこれから就職活動を始めようという時、ちょうど新型コロナウイルス感染症が日本でも流行しました。毎日ニュースを見ていると、医療や飲食業界の現場がフォーカスされる一方で、ぼくたちのような学生の窮状や支援には世間の関心が行っていないと感じて、とても不安でした。そんな状況のなかで今回の支援をいただけたことは、本当にありがたいです。あしなが育英会の奨学生たちは『人のために動く』ことのできる学生が多く、ぼくもこれから後輩たちのために、自分にできることをしていきたいです」(浅川さん)

Ashinaga

和光大学(東京都)3年生の関屋あかねさんは、小学校の教員になるための勉強をしていると話します。

「コロナ禍、オンラインでの授業がメインとなり、パソコンの購入やWifiの接続で出費が増え、教科書を買うのすら厳しくなっています。高校生の私の弟にもパソコンが必要になってしまい、今は私のパソコンを貸しています。あしなが育英会を通して知り合った県外の友人たちも、みんな同じように厳しい状況だと話を聞いていました。今回、私たちに支援の目を向けていただいたことが何よりうれしく、感謝の気持ちです。私自身ももっとがんばろうと思えました」(関屋さん)

学生たちの言葉を聞いていたジャスパー・チャン社長は、あらためて謝辞を述べました。
「玉井会長、学生のみなさん、心あたたまるメッセージをありがとうございます。コロナ禍で、意欲ある若者たちがアルバイト代の減収などの経済的な理由によって、学生生活を続けるための支援を必要としていると聞き、Amazonとして何ができるかと考えてまいりました。
あしなが育英会が理念として掲げる『世界中すべての遺児が平等に教育の機会を持てる社会、支え合いながら共生する社会を目指す』という思いに賛同し、微力ながら支援をさせていただきました。私たちは今回のギフトカードにとどまることなく、学生の皆さんが社会に貢献できる人材となれるよう、これからも支援活動を続けていきたいと考えています」(チャン社長)

感謝状の授与後には、あしなが育英会とアマゾンジャパンの担当者を交えて、今後の支援の取り組みについてのディスカッションが行われました。まずは玉井会長が、普段からあしなが育英会の子どもたちに伝えているというメッセージを話してくれました。

「私はもう50年以上この仕事をやっていますが、今の時代はとにかく、次々と苦しい状況が押し寄せてきています。しかし子どもたちは一人ひとりが自立して、自分の力で生きていけるようにならねばならない。そのために必要なのは、一生かけて学び続けるという姿勢です。大学に入っていろんなことを学んで、社会に出たら仕事しながら、また次のことを学ぶ。一生勉強、一生仕事。それがこの世の中に遅れずについていくための、一番大切な姿だと思っています」(玉井会長)

続いて、チャン社長は自身の考えを話します。「世界はどんどん変化していて、たとえば25年前はAmazonという会社はありませんでした。私自身も毎日、自分のスキルや知識の成長を見つめながら『どうしたらこの社会にもっともっと貢献できるか』と考え続けています。若い人たちには、まず学校で知識を身につけ、次にそれをどうやったら自分のパッションに基づいて社会の一員として貢献できるかを考えることが大切です」

Ashinaga

最後に玉井会長が「チャン社長はぜひ一度、私たちの学生寮・心塾に講演に来てください」と提案。そしてアマゾンジャパンからは今後、あしなが育英会の主催する人材育成プログラムに協力していく意向を示し、「ともに世界のリーダーを育てていきましょう!」と一同が力強く約束を交わしました。

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