宇宙産業は、エキサイティングで大胆な新時代を迎えようとしています。新しい企業が宇宙事業に参入し、これまで以上に多くの人工衛星や有人ミッションを軌道に乗せています。米航空宇宙局(NASA)はアルテミス計画を通じて、持続可能な商業的宇宙経済の発展に向けて投資を続けています。低遅延のインターネット、高解像度の地球観測、そしてどこからでも接続可能なユビキタスなモノのインターネット(IoT)通信などを手掛ける企業は、世界各国の顧客に多彩な機能を提供するため、今後5年間で何千もの新しい衛星を打ち上げる見込みです。過去10年間に宇宙の状況は劇的に変化し、宇宙を拠点とするミッションに向けた新たなイノベーションが強く求められています。

アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、人工衛星の設計や宇宙飛行の運用を行う商業および政府機関のお客様をサポートしてきた豊富な経験を持っています。お客様がAWSの信頼性の高いグローバルなインフラストラクチャと他に類を見ない多様なクラウドサービスを活用し、宇宙からの膨大なデータを処理し、迅速に分析して実用可能なものにすることで、AWSはお客様の研究や意思決定の方法だけでなく、世の中の見方を再定義することを支援しています。

AWSは6月30日、グローバルな航空宇宙・衛星産業におけるイノベーションの加速に特化した新しい事業部門を立ち上げたことを発表しました。Aerospace and Satellite Solutions事業部門は、AWSのサービスとソリューションを宇宙関連企業に提供し、世界中の顧客やパートナーと協力して次のことを行います。

  • 宇宙産業システムのアーキテクチャの再構築
  • 宇宙関連企業の変革
  • 地球上や軌道上の宇宙データを処理する新しいサービスの立ち上げ
  • 安全、柔軟、拡張性、コスト効率に優れたクラウドソリューションを提供し、政府のミッションや世界中の宇宙開発を推進する企業をサポート

地球上でも宇宙においても、AWSはお客様のミッションを理解することに力を注いでいます。未知の分野に参入する際には、リーダーシップと知識がカギを握っています。うれしいことに、この新しい事業部門のリーダーとして、退役空軍少将のクリント・クロシエ氏を迎えることができました。クロシエ氏は過去33年間、宇宙関連の変革とミッションの成功を推進し、米国の最新の軍事サービスを立ち上げるための国防総省の取り組みを率いてきました。

クロシエ氏はこう話します。「私たちは、アポロ計画以来、宇宙で最もエキサイティングな時期を迎えています。私はこの10年間、AWSがIT業界を変革し、多くの宇宙開発のマイルストーンに貢献してきたのを見てきました。AWSの一員として、業界を変革し、宇宙関連企業の発展に貢献できることを光栄に思っています」

アマゾン ウェブ サービスが新たな宇宙事業を発表
お客様はAWS Ground Stationを活用して衛星と通信し、キャプチャしてから数分以内に、衛星データのダウンリンク、処理、配信を実行

世界で最も包括的なクラウドプラットフォームとして、AWSは宇宙データの流れを、よりアクセスしやすく、費用対効果が高く、より実用的なものにするための支援をしています。AWS Ground Stationは、衛星の所有者とオペレーターが宇宙のワークロードにグローバルにアクセスできるようにするフルマネージドサービスで、こういった革新的なソリューションがどのようなものなのかを示唆しています。お客様がデータを衛星から地上へ配信し、複数の地域において衛星からの通信を高速かつ俊敏に、しかも低コストで提供できるようにすることで、衛星事業者は重複した地上局のインフラストラクチャを所有したり管理したりする必要がなくなります。AWS Ground Stationは、すでにNASAのジェット推進研究所(Jet Propulsion Lab)など多くのお客様にご利用いただいています。

現在、世界中のお客様にAWSのサービスやソリューションをご利用いただいています。AWSのサービスは、データを格納するデータレイクやストレージをはじめ、利用者により快適な環境でデータを提供できるようにするエッジコンピューティング、仮想ミッション運用、耐障害性と堅牢性、安全性に優れた衛星接続、画像処理やインテリジェンス分析、人工知能や機械学習など幅広い分野で、宇宙を拠点としたミッションのイノベーションを推進しています。AWSのソリューションは、宇宙企業が事業の可能性を拡大できるよう支援しています。AWSにとって、お客様のために新しいサービスを考え、構築し続けていけることはとてもうれしいことです。

ロッキード・マーティン・スペース(Lockheed Martin Space)のバイスプレジデントであるRick Ambrose氏は、次のように語っています。「クラウドコンピューティングのリーダーであるアマゾン ウェブ サービスが宇宙産業にその知見を拡大し、当社とのコラボレーションを推進しながら、難題を解決できることは、非常にエキサイティングなことです。当社は、明日の宇宙ミッションを見据えて、イノベーションに注力しています。当社は、あらゆる惑星への探査を支援し、全ての米国火星探査に参加し、GPSから天気予報まで、何百もの衛星を構築してきました。私たちはともに、お客様がより速くデータにアクセスし、宇宙のセンサーから新しい洞察を得て、データへのアクセス性をさらに向上させるというビジョンを共有しています」

ジオレクト(Geollect)の地理空間オペレーション責任者のWilliam Hillman氏は次のように話します。「AWSとの連携により、Geollectはほぼリアルタイムの地理空間海上情報を提供し、これまで考えられなかったスピードで世界中の船舶や船団の活動を追跡・分析できるようになりました。AWSの包括的なクラウドサービスを利用することで、Geollectは地理空間産業の急速な成長を後押しし、英国のサービスと専門知識を世界にアピールしています」

マクサー・テクノロジーズ(Maxar)のエグゼクティブバイスプレジデント兼最高技術責任者であるWalter Scott博士は次のように語ります。「MaxarとAWSとの長年のパートナーシップにより、AWSインフラストラクチャをプロセスの基盤となるビルディングブロックとして実装できるため、当社はEarth Intelligenceプラットフォームを使用するお客様へのサービス提供に専念することができます。AWSの新事業は、来年の新しいWorldView Legion衛星の打ち上げにおいて、当社をサポートしてくれるでしょう。新衛星打ち上げにより、30cmの画像収集が3倍になり、政府のミッションや商用ユースケースが増え、拡張性が大幅に向上します。また、この事業部門は宇宙産業全体を改善し、さらに多くの組織が世界をリードするクラウドからスピード、俊敏性、回復力を得ることができるようになります」

明らかなことは、宇宙へのアクセスが容易で費用対効果の高いものになると、実現可能なことは無限大だということです。AWSは宇宙から地球への通信制限をなくそうとしています。より良い世界を築くために、世界中の企業や組織が宇宙にアクセスし、運用し、探索し、再発見することができる未来に大いに期待しています。

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