「今までたくさんの困難がありましたが、周りの人たちに支えられて乗り越えてきました。その恩返しとして、良い製品を作り続けることで、人々にエネルギーを与える企業でありたいと思っています」
株式会社ボディプラスインターナショナル デービット・ホルトンさん

「仙台は人が優しくて治安が良く、本当に良い街です。私にとって第2の故郷のように感じています」とおだやかな口調で話すのは、ボディプラスインターナショナルの代表取締役を務めるデービット・ホルトンさん。

同社は宮城県仙台市に本社を置く、スポーツサプリメントのメーカーだ。現在は約30名のスタッフからなり、自社ブランド「ハレオ」「バルクスポーツ」の商品開発や、東京・代官山でのトレーニングジム運営などを行っている。

良質なサプリを開発し仙台から世界へ
デービット・ホルトンさん

カナダ人の父と日本人の母のもとに生まれたホルトンさんが、故郷であるカナダのカルガリーを離れて仙台に移住したのは、19歳になった1994年のこと。

「子どもの頃に数回日本を訪れたことがあり、日本で働くことにずっと憧れていました。仙台を選んだのは、4つ年上の姉が日本で英語教師として働いていたから。来日した当初、私はほとんど日本語を話せない状態でしたが、いつかこの土地で自分の会社を起こしたいと考えて、自分も英語教師をしながらビジネスと日本語の勉強をしていました」と、当時を振り返る。

良質なサプリを開発し仙台から世界へ
2009年に設立された本社

あえて挑戦的な環境へとホルトンさんを突き動かしたのは、「強くなりたい」という思いだ。4歳の時に父親と死別したホルトンさんは、強く健康的な身体を持つことに人一倍のこだわりがあった。中学生の時には、母に頼んで誕生日プレゼントとしてベンチプレスを購入してもらい、自宅でのトレーニングを始めたという。高校に入るとスポーツジムに通い始め、栄養学の観点を取り入れた本格的な筋力トレーニングにのめり込んでいった。

仙台に住むようになってからも、ジムでのトレーニングを変わらず続けた。しかし、トレーニングの効果を上げるのに欠かせない良質なスポーツサプリメントは、その頃の日本では手に入りにくいものだった。

良質なサプリを開発し仙台から世界へ
本社オフィスの1階にあるジム。社員だけでなく、プロアスリートやスポーツ関係者たちがトレーニングに立ち寄ることも

「フィットネスの最先端を行く北米とは異なり、当時の日本ではスポーツサプリメントの普及がそこまで進んでおらず、購入できるのは一部の限られたブランドのみでした。そこで、ハワイにあるサプリメントストアに連絡をとり、個人的に商品を送ってもらうことにしたのです」

ジムのトレーニング仲間にこのサプリメントを紹介したところ、「自分もほしい」「一緒にオーダーしてくれないか」という声が続出した。やがて注文数が増えていくのを見て、ホルトンさんは「これを自分のビジネスにしよう」と思い至ったという。2000年に自宅のアパートで通信販売の個人事業を始めて、2001年には会社を設立。社員5〜6人を抱えるまでになった。

良質なサプリを開発し仙台から世界へ
本社内にある実店舗

しかし2005年に、海外から輸入していた商品に対する関税率の見直しがあり、これまでの価格で輸入品を販売することが難しくなった。このままではホルトンさん本人だけでなく、社員たちも路頭に迷ってしまう。会社の存続をかけて、ホルトンさんは「自社製品の製造」にチャレンジすることを決意した。

「岩手県にあるサプリメント工場を訪ねて、必死の思いで『1カ月以内に新製品を出さないと会社が倒産する。一緒に作ってもらえないか』と相談を持ちかけました。すると工場の社長はこの願いを快く受け入れてくださった上に、『今お金がないなら、支払いはできる時で大丈夫です』とまで言ってくださったのです。本当にありがたくて、帰りの新幹線では涙が止まりませんでした」

その熱い思いから誕生したのが、「ハレオ」と「バルクスポーツ」という2つのサプリメントブランドだ。

ホルトンさんは自社製品へのこだわりについて「徹底して良いものを作ること」と話す。

「自分が100パーセント信頼できる製品でなければ、お客様に届けることはできません。お客様に心から満足していただくために、開発から製造までのプロセスに自分が立ち会っています。自社の開発チームと工場の製造開発チームの協働によって、試行錯誤を繰り返しながら、次々と新しい商品を生み出していきました」

日本ではまだ一般的でなかった最新の成分や製法を取り入れた製品は、プロフェッショナルな品質を求める国内のお客様から高い評価を受けて、売り上げはどんどん伸びていった。

しかし、2011年の東日本大震災で被災したことで、再び危機が訪れる。震災直後は商品の製造や配送がストップし、会社を畳まざるを得ないかと思いつめた。絶望するホルトンさんを救ったのは、サプリメントの愛用者たちからのメッセージだ。

「お客様や取引先、知人たちから毎日たくさんのメールが来て、会社を続けられるように応援してくれました。そこで感じたのは、私たちの仕事は単に製品を売るだけでなく、人々の生活をポジティブにするものであるということです。人とのつながりによって今の私たちがあることを強く意識し、人のために何ができるかを考えました」

復興に向けて動き出したホルトンさんは、社員たちと共に被災地でのボランティア活動を実施。また地元プロバスケットボールチーム「仙台89ERS」の復活をサポートしてチャリティ活動を行い、選手や地元の子どもたちが利用できる練習場を開設するなど、スポーツを通じて地元を盛り上げる活動に注力していった。

良質なサプリを開発し仙台から世界へ
本社オフィスの壁には、同社がサポートするアスリートからのメッセージや、製品を愛用するアーティストの作品などが並ぶ

Amazonでの販売を開始したのは2013年のこと。それまでは自社で運営するウェブぺージでの販売が主で、受注から梱包、発送などの作業はすべて社内のスタッフが行っていた。そのため時には発送作業が間に合わず、お客様をお待たせしてしまうこともあったという。

「商品の保管から注文処理、配送、 返品対応までをAmazonが代行するフルフィルメント by Amazon(FBA)のサービスを知り、Amazonでの販売開始を決めました。私たちは商品をAmazonの物流拠点に送るだけで良いので、会社としての生産性は大幅にアップしたのです。そのおかげで、私たちは商品開発やマーケティングに十分な時間を費やすことができるようになりました」

「ハレオ」と「バルクスポーツ」はスポーツサプリメント業界においてすでに高い知名度を持ち、一定のファンを獲得していたブランドだ。しかしAmazonでの販売によって、それまで接点のなかったお客様からの注文が大幅に増えたことは、予想外のうれしい驚きだった。

「Amazonのカスタマーレビューを読むことで、自社サイトだけでは気が付かなかった部分に気付き、それが商品の改善につながったこともありました。今は、Amazonの中で、2つのブランドの地位をより強固なものにしていくことが目標です」

ホルトンさんが次に見据えるのは、ボディプラスインターナショナルのサプリメントを海外に広めること。高品質のサプリメントを多くのお客様に届け、フィットネスの充実を通して人々のライフスタイルをより良いものにしていくために、ホルトンさんの挑戦は今も続いている。

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バルクスポーツを紹介しているAmazon「にっぽんをつなぐ」のビデオも併せてご覧ください。

Amazon 「にっぽんをつなぐ」- バルクスポーツ(宮城県仙台市)デービット・ホルトン氏