2019年10月15日、アマゾンジャパンの大阪オフィスにて、「第3回 Amazon Academy」(アマゾンアカデミー)が開催されました。Amazon Academyとは、社会や企業が抱える課題をテーマに専門家を招き、産学官それぞれの立場から解決策を話し合うものです。

第3回となる今回は、初めての大阪開催。中小企業が躍動する関西経済の活性化と、企業の成長を後押しするソリューションをテーマに、登壇者たちが意見を交わしました。

本記事では当日の様子をお届けすると共に、すべての講演を動画でご覧いただけます。

「第3回 Amazon Academy」 ダイジェストムービー

会場となった大阪市北区・中之島三井ビルディング内の「アマゾンジャパン大阪支社」は、イベント開催と同日の10月15日に新フロアをオープンしたばかり。これは2013年に設立した大阪オフィスを拡張したものです。現在、関西にある5つのフルフィルメントセンター(物流拠点)とあわせて、Amazonが関西圏での事業をより一層強化していくための拠点となります。

新設されたフロアのイメージは「マルシェ」(市場)。米シアトルのAmazon本社にある植物園を模したオフィス「The Spheres」(ザ・スフィアズ)から着想を得て、オフィス内に100種類以上の植物が植えられるなど、クリエイティビティを発揮しながら快適に働くためのさまざまな工夫が施されています。

今回の拡張で、大阪オフィスの総床面積はこれまでの約1.6倍である3726平方メートルとなりました。ここではクラウド音声サービス「Amazon Alexa」の開発に関わるチームや、クラウドコンピューティングサービスを提供する「AWS」(アマゾン ウェブ サービス)、出品サービス事業部など合計200名以上の従業員が勤務しています。

【英語字幕付き】アマゾンジャパン大阪オフィス新設フロアをオープン

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リニューアルした大阪オフィスの様子
リニューアルした大阪オフィスの様子
リニューアルした大阪オフィスの様子
リニューアルした大阪オフィスの様子
リニューアルした大阪オフィスの様子
リニューアルした大阪オフィスの様子
リニューアルした大阪オフィスの様子

最初に開会のご挨拶として、アマゾンジャパン合同会社社長のジャスパー・チャンとアマゾンウェブサービス ジャパン社長の長崎忠雄(ながさきただお)がそれぞれ、「Amazonの中小企業支援と、関西圏への投資拡大について」と「AWSによる中小企業の支援と関西圏への事業拡大について」お話しいたしました。

「第3回Amazon Academy」アマゾンジャパン合同会社社長 ジャスパー・チャン

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「第3回Amazon Academy」アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社社長 長崎忠雄

第1部の基調講演では、まずは弁護士で元大阪府知事・大阪市長の橋下徹(はしもととおる)氏が登壇。「大阪市の中小企業・小規模事業主の成長戦略や大阪の大都市制度の改革」をテーマに、大阪経済が目指すべき方向性について語りました。

「第3回Amazon Academy」基調講演 橋下徹氏

続いては、大阪大学准教授であり経済学者の安田洋祐(やすだようすけ)氏が登壇。「グローバル経済のトレンドと関西の中小企業の状況、可能性について」をテーマに講演を行いました。

「第3回 Amazon Academy」基調講演 経済学者 安田洋祐氏

第2部のパネルディスカッションでは、上記の2人に加えてアマゾンジャパン社長のジャスパー・チャンがパネリストとして、AWS社長の長崎忠雄がファシリテーターとして登壇しました。ディスカッションのテーマは「世界のゲームチェンジを起こす大阪の可能性」です。

橋下氏はこれについて、大阪にはヒト・モノ・カネが集まる「中継都市」としての可能性と、従来の技術をもとに新たな付加価値を生み出していく「価値創造(ハイエンド)都市」としての可能性があると話しました。大阪経済が躍進するためには民間企業の創造的なアイデアが不可欠だと前置きした上で、「行政はそれをサポートするための環境を整えていくのが役目。大阪は今こそがチャレンジの時」と語気を強めました。

安田氏は「若い人たちのアイデアを伸ばしていくことが重要」と橋下氏の意見に賛同し、「大企業では古くからの慣習があって変化を起こしにくいが、中小企業であればトップの決断次第でフットワーク軽く動くことができる」と発言。中小企業が高いゴールを目指して力をつけていくことで、大阪経済は大きく変わっていくと未来への可能性を示しました。

続いてチャンは、Amazonのサービスが中小企業の新たな挑戦をサポートするものであると強調。「2018年、関西の中小規模の販売事業者様がAmazonで商品を販売された流通総額は、2,000億円以上 となっており、日本全体の約25% を占めています。これからもAmazonは関西の企業様を支援していきます」と方針を示した上で、「AmazonのマーケットプレイスやAWSのソリューション、また今年2019年から始まったフルフィルメントby Amazon(FBA)の海外配送サービスなどを活用することで、企業様がより生産性と可能性を高め、世界に向けて活躍していってほしい」と締めくくりました。

「第3回Amazon Academy」パネルディスカッション

Amazonは今後さらに関西圏の中小企業などを積極的に支援する取り組みを推進し、関西経済の発展に貢献できるよう努めていきます。

Amazon Academyは今後もさまざまなテーマでの開催を予定。
情報はAmazon.co.jpの公式TwitterFacebookでお知らせします。

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中小企業の未来を考える 第2回「Amazon Academy」
飛躍する関西の可能性を語る 第3回「Amazon Academy」を開催
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第6回 Amazon Academy「デジタル・トランスフォーメーションが拓く日本の未来」
「働く」について考える「Amazon キャリアデー2021」「第7回 Amazon Academy」を開催
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